「くりかえし骨折」を防ぐための
さまざまな対策があります
「くりかえし骨折」を防ぐには、骨粗しょう症の治療に加え、
食事や運動など生活習慣の見直しも大切です。
「くりかえし骨折」を防ぐための治療とは
適切な骨粗しょう症の治療、食事や運動など生活習慣の見直し、転倒予防のための靴選びや杖の使用などで「くりかえし骨折」を防ぐことができます。
図： 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編：骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版. ライフサイエンス出版, p55, 2015より作図
骨粗しょう症の治療はさまざま
骨粗しょう症の治療薬は飲み薬と注射があります。
| お薬の種類 | 使用方法・剤形 | |
|---|---|---|
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骨をつくりながら 壊れるのを防ぐ薬 |
抗スクレロスチン抗体製剤 |
皮下注射
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| 骨をつくる薬 | 副甲状腺ホルモン製剤 |
皮下注射
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骨が壊れるのを 防ぐ薬 |
ビスホスホネート製剤 |
内服 （錠、ゼリー） 
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静脈注射 点滴静脈注射 
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| 抗RANKL（ランクル） 抗体製剤 |
皮下注射
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| SERM（サーム）製剤 |
内服（錠）
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| 活性型ビタミンD 3製剤※ |
内服（カプセル）
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※一部製剤に限る
各薬剤の電子化された添付文書を参考に作図
「くりかえし骨折」を防ぐための食事とは
適切な骨粗しょう症の治療、食事や運動など生活習慣の見直し、転倒予防のための靴選びや杖の使用などで「くりかえし骨折」を防ぐことができます。
1）
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編：骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.
ライフサイエンス出版, p78-79, 2015
2）
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会：
日本人の食事摂取基準（2020年版）, 令和元年12月より作成
運動習慣を身につけ、飲酒習慣の見直しと禁煙を
適度な運動は骨折予防に有効です1）2）。医師に相談し、無理のない範囲で行ってください。また、アルコールのとりすぎに注意し、タバコはやめましょう3）。
ウォーキング
- 姿勢よく、いつもの歩行速度よりも速いペースで歩く。
- 1日30～60分。1回で歩いてもよいし、2～3回に分けてもよい
- 週2日以上行う。
片足立ち運動
（ダイナミックフラミンゴ療法）
- ❶ 片足を前方に床から5～10cmほど離して1分間上げる※。
- ❷ 反対側の足も、同じように1分間上げる。
- ❸ これを、1日3回（朝・昼・晩）行う。
※バランスをうまくとれない人は、机や椅子につかまって立ちましょう。
飲酒習慣の見直し、禁煙
- アルコールは1日瓶ビール1本、ワイングラス2杯、日本酒1合まで
- タバコをやめること、はじめないことがともに大切
1） 中村利孝 監修: わかる! できる! 骨粗鬆症リエゾンサービス
骨粗鬆症マネージャー実践ガイドブック 改訂版. 医薬ジャーナル社, p104,
p106, 2016
2） 阪本桂造: THE BONE. 24（1）: 51, 2010
3）
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編：骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.
ライフサイエンス出版, p47, 2015
骨密度検査とは
骨密度検査は超音波や放射線による被ばく量の少ないＸ線で
行います。いずれも測定時間は短く、痛みも伴いません。